この記事では、不安障害・パニック障害をどのように止められるか、その方法についてご紹介します。少しでも知識を蓄えることで、不安障害解消の助けになればと思います。また、次に不安障害が起きた場合の準備にもなればと思います。
心理学者は、不安障害よりパニック障害のことをよく取り上げていますが、不安障害は継続し、現在進行形の障害ですが、パニック障害は短期的で、急性のものです。
通常、パニック障害に適応することはできません。パニック障害になっている間は、心臓が高鳴り、目眩がし、気絶しそうになるくらい苦しくなります。そして、手や指がピリピリし、麻痺状態に陥り、冷や汗が出てきます。またお腹もグルグルと痛くなり、腹痛を引き起こします。胸の痛みや恐怖、圧迫感を感じ、当人にとってはかなりつらい状況に陥る障害です。
もしあなたがパニック障害である場合は、その症状は繰り返され、発生タイミング自体予測がつきません。米国の成人では約5%近く、また、米国の未成年では約2%の方がパニック障害を発症しています。その原因として、家族で起きるトラブルやその他の不安要素がパニック障害を引き起こしているようです。
たとえば、強迫性障害である人が、習慣としているドアがちゃんと閉まっているか繰り返し確認をすることが行えない場合、パニック障害を発症する可能性があります。また高所恐怖症の人であれば、登山中、山の頂上でパニック障害に陥る可能性があります。
それでは不安障害・パニック障害をどのように止めるかというと、以下の方法を試してみてください。パニックになっているときに、瞬時にどれかを選んで試していただくことで、何かが変わるはずです。
- 既に呼吸法テクニックを習っている場合、パニックになっているときにとても有効な手段となります。鼻呼吸法でも代用がききます。やり方としては、各5秒数えて息を「吸って」「止めて」「吐く」方法があります。あとは、5秒吸って、10秒吐く方法など。胸で息を吸って吐くより、腹部を使ってゆっくりと呼吸することがとても大事なポイントです。特に過呼吸や息遣いが荒くなった場合にパニックになりやすく、ゆっくりと呼吸することを試してください。
- もし、不安障害・パニック障害が発生するであろうポイントを察知したら、まずは目を閉じてください。
- 安心できる仲間といる時間や場所を思い出し、その詳細な感覚を自身の中から呼び起こしてください。
- 指や手、手首、腕の順に集中してリラックスさせ、体全体をゆっくりと動かしてください。
- もし頭の中でパニックに陥った場合、他のことに目を向けてください。1つのことに集中して、詳細部分に気づくことで、新しい発見が生まれます。もしくは、見ることができる4つのこと、触れられる3つのこと、匂いを嗅げる2つのこと、味わえる1つのことを順に探してみてください。
- 100から1に向かって数を数えるなどして、気をそらしてみてください。ポイントは、集中するためにやるべきことを自身に課すことです。ただ、不安障害になるほどハードに目標を設置してはダメです。
- 氷などの冷たいものを活用してください。たとえば、冷たい缶ジュースや氷が入ったアイスバックなど何でもいいのですが、それらを両手で持ってください。横になれるなら、下腹部に氷を当てるとよいでしょう。
- カウンセリングのあとに、処方された薬を飲むことは、即効性があり効果があります。しかし、薬に頼るよりは他の対処方法や不安障害を低減させる方法を学ぶべきです。