C群パーソナリティ障害(Cluster C personality disorders)とは、不安や恐怖を感じる行動を特徴とするパーソナリティ障害のグループ分けです。精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-5)では、C群に分類されています。この分類に含まれるパーソナリティ障害は、以下の3つです。
1.回避性パーソナリティ障害(AVPD):回避性パーソナリティ障害(AVPD)の人は、社会的抑制、不適格感、否定的評価に対する過敏性などのパターンを広く持っています。批判や拒絶、屈辱を恐れて、社会的な交流を避ける傾向があります。自尊心が低く、社会的に受け入れられたいという欲求が強い場合もありますが、不安のために親密な人間関係を築くことができないことが多いようです。
2.依存性パーソナリティ障害(DPD):依存性人格障害は、自分の感情的・身体的欲求を満たすために、他者に過度に依存するパターンを示しています。見捨てられることに強い恐怖を感じ、人間関係において無力感や従順さを感じます。また、自分で決断することが困難で、常に他者からの安心感やサポートを求めている場合があります。
3.強迫性パーソナリティ障害(OCPD):この障害は、秩序、完璧主義、支配へのこだわりを特徴とします。OCPDの人は、規則や詳細、整理整頓に過度にこだわる傾向があり、柔軟性や効率性を犠牲にすることも少なくありません。また、他人に仕事を任せることが難しく、道徳的・倫理的な規範を厳格に守り、日常生活に支障をきたすほどの完璧主義的な傾向を持つこともあります。
これらの人格障害には共通した特徴がありますが、それぞれの障害には固有の診断基準とニュアンスがあることに留意する必要があります。精神保健の専門家は、診断を決定するために個人を評価し、心理療法、薬物療法、またはその両方の組み合わせを含む適切な治療計画を策定する必要があります。