PTSDとは、Post-Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)の略です。トラウマになるような出来事を経験したり、目撃したりした後に発症する精神的な健康状態です。PTSDは、年齢、性別、バックグラウンドに関係なく、誰でも発症する可能性があります。
PTSDの症状は、一般的に大きく4つに分類されます。
1.侵入的思考:これは、トラウマとなった出来事の反復する苦痛な記憶、フラッシュバック、悪夢、またはその出来事を思い出したときの激しい感情的または身体的反応を含みます。
2.回避する:PTSDの人は、トラウマとなった出来事を思い出させるような人、場所、活動を避けようとすることがあります。また、その出来事について話したり、その出来事に関連する考えや感情を抱いたりすることも避けます。
3.思考や気分の否定的な変化:PTSDは、自分自身や世界に対する否定的な考え、活動への興味の喪失、他者からの離反や疎外感、肯定的な感情を経験することの困難さ、記憶障害、集中力の低下などをもたらすことが多いです。
4.覚醒度や反応性の変化:びっくりしやすい、常に緊張している、眠れない、怒りが爆発する、自己破壊的な行動をとる、などがこれにあたります。
トラウマとなるような出来事を経験したすべての人がPTSDを発症するわけではないことに留意する必要があります。PTSDは、戦闘への参加、身体的・性的暴行、自然災害、重大な事故、愛する人の突然の喪失など、さまざまなトラウマ的体験が引き金となって発症する可能性があります。
あなたやあなたの知り合いがPTSDの症状を経験している場合、専門家の助けを求めることが推奨されます。心理学者や精神科医などの精神保健の専門家は、正確な診断を行い、治療、薬物療法、またはその両方の組み合わせを含む適切な治療計画を立てることができます。また、PTSDの患者さんには、大切な人からのサポートやサポートグループへの参加も効果的です。